漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-
□ このゲームこんなゲーム □ | 得点 |
大人のためのお伽噺 | 84点 |
プレイ時間 | 11時間 |
順位 | キャラ名 | このキャラのここに注目 |
1位 | メアリ | 彼女の意志は驚異の強さ! |
2位 | シャーリー | メアリを想う強さはだれにも負けない |
3位 | M | 常にクール |
4位 | アーシェ | 彼女の笑顔に救われた |
5位 | ヘンリー&ブラム | これぞまさにプラトニックラブ |
レビュー |
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◇あらすじ◇ 期間革命によって異常なまでに発達した蒸気式の機関がエネルギー発生装置だけでなく、超高度な演算を果たす情報機械や飛空挺、巨大飛行船までも生み出す至った、我々の知るロンドンとはいささか違うロンドンの話。 テムズ川のほとりに暮らす女学生、メアリ・クラリッサ・クリスティは夜の街で黒色に身を包んだ男Mと出会う。 時を同じくしてメアリの親友であるシャーリーが覚めない眠りについてしまい、メアリは彼女を救うためにMと契約し、夢見るような暗黒と、ささやかな輝きとが混在する夜闇のロンドンへと向かった。 ◆キャラ総評◆ サブキャラクターも含めて本当に魅力的な人ばかりで皆が主役みたいなものですが、特に輝いているのがメアリです。 彼女はどんな困難にぶちあたっても決してあきらめず、自分のため、親友のためにただ走り続けます。そのとき、そのときの最善を探し、決してくじけることのない勇気を持っています。 明日への希望に満ちた彼女の行動は見ていてすがすがしく、とても凛々しくて惚れてしまいました。 ◇シナリオ◇ 桜井光さんのシナリオはいつも明確に訴えるものがあって、他のエロゲーとは一線を博す素晴らしい出来になっているので大好きです。 個人的にはあまりゲームの後に考察はしないのですが桜井さんのゲームは終わった後の考察が楽しみでしかたないです。 今回のテーマは「明日を求めるかどうか」ではないでしょうか? 明日とは言わずともいつか人間は死んでしまう。親しい人にもそうでない人にも平等に死は訪れる。 それならばいっそ明日など無くていいと思うか、それでも明日を求めるのか? 個人的に意見させてもらえば、私は明日を求めます。今日よりも明日は酷いかもしれないし、自分の親しい人や家族を失うかもしれないけれど、それでも明日を求めます。 明日への希望を胸に。今日という日を糧として明日はもっと成長するように。 それが老いへの道であり、死への道なのだとしても明日に向かうでしょう。 生きるってそういうことだと思います。 ◇グラフィック◇ 雰囲気の出ている可愛らしい絵です。よく世界観を表現できていると思います。 ◇エロ◇ 全くエロくないです。エロ目的の人は絶対に買わないように。 ◇CV/音楽◇ ライアーの伝統としてパートボイスが採用されていますが、逆にそれがいい味を出しています。 お伽噺の絵本を読んでいるように自分である程度声を想像して楽しむことができます。 また、BGMもすばらしいの一言!作品に完璧にマッチしていてさすがとしかいえません。 ◇総評◇ このゲームはかなり人を選ぶでしょう。 上質の謎解きやお伽噺を望んでいる人。 普通のエロゲーに飽きてしまって一風変わったエロゲーをやりたい人。 明日への希望を失っている人。 以上のような人はぜひプレイしてみてください! |
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最後に一言 | 子猫って呼ばないで! |