□ このゲームこんなゲーム □ | 得点 |
すまないが冷かしは帰ってくれないか | 72点 |
お気に入りキャラ・ランキング
順位 | キャラ名 | このキャラのここに注目 |
1位 | 叶 | 仮想(純朴)・現実(科学者)、両方好み |
2位 | 合歓 | 真ヒロイン。ネタバレ後個性弱体化 |
3位 | 凛音 | オカルト教祖様。主人公の娘 |
4位 | 梨香 | ムカ犬。一番自分に素直である意味裏ヒロイン? |
5位 | 菜月 | BBAに興味なし。 |
ランキング外キャラ紹介
委員長 | 雰囲気演出に絶大な貢献。悲しくなる出演率 |
レビュー |
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clookupのインモラルハードコアAVG まず作品の趣旨について。何がインモラルハードコアAVGなのか? レイプ・食糞・処刑・人体解剖、などなどのプレイ内容。1つでも苦手なものがある場合はあまりオススメしません(個人的には人体解剖が一番効いた。ただし、オプションである程度OFFにすることが出来るのでグロ表現等の緩和可能) シナリオは大きく分けて地下編・学園編・真実編(短い)の3編に分けることができる。 地下編 導入部分で委員長が処刑されることによりこれが本当に失格者を処分するゲームであることを画面の前のプレイヤーに印象づける。その後は不自然なまでに白に包まれた非現実的な地下空間で命を賭けた陵辱ゲームを行うことになる。非日常的な雰囲気の演出は秀逸。ただし、ここで不満だったのが理不尽な指示によるバッドエンドが無かったこと。基本的にゲームの指示はノーミスであれば全員助かるように出来ており、「必ず誰かが助からない」等の理不尽な状況に主人公が翻弄されるシナリオも見てみたかった。また、ルールも捻りが無くただそのまま実行してクリアなのでゲームに対する緊張感が足りなかった&条件が緩いように思う。もっとシステムからの想定外の煽りがあった方がシナリオに幅が出たのではないか。 学園編 地下編の導入部分及び雰囲気が秀逸だったため、どうしても緩慢に感じてしまう。 合歓によって全てが掌握された学園とそこから逃れた教団(凛音)の間で翻弄される主人公が見所。凛音の√は他の√と違い現実(主人公の過去)に多少触れられている。また、仮想が完全なる想像ではなくある程度、現実を基に構成されていることが分かる。 そこまで目立った演出等も無く淡々とシナリオが展開する。 そして合歓を殺して「合歓が賭けに勝利する」ことで真実編へ 真実編 この作品の最大の見所。「水槽の脳」と「信用出来ない語り手」を利用して今までの地下編・学園編が全て仮想(ゲーム)だったことが明らかになる。ただし、全てが嘘というわけではなく所々に真実が隠れている。現実ではあり得ない「楽園」システムが登場するものの、その存在さえ許容出来れば単なる夢落ちモノではなく一定の昇華になる。TRUEエンドの終わり方は一抹の寂しさと未来への希望を感じさせる。 総評 単なる夢落ち的な消化不良で終わることなくうまく纏め上げてある。デスゲーム終了までが現実であり、それ以降の地下編から学園編までが叶と合歓の間で取り交わされた約束に基づく仮想の中でのゲームになるが現実と仮想の叶と合歓の立場を入れ替える等面白い工夫がされている。 欲を言うと叶と合歓が現実と仮想で交差するような描写をもっと主人公の内面描写に効果的に入れてほしかった。 単なるグロゲーで終わることなくシナリオとも一定の両立を果たした良作。 |
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最後に一言 | 要するに叶と合歓のためのゲーム(叶は生かしてほしかった) |