□ このゲームこんなゲーム □ | 得点 |
新大陸冒険3DダンジョンRPG | 76点 |
お気に入りキャラ・ランキング
順位 | キャラ名 | このキャラのここに注目 |
1位 | シータ | ロリに定評のある九尾。俺の伴侶 |
2位 | アルマ | アルマさんは癒し系(公式)w |
3位 | 弥勒 | 目がイッてない時が好きです |
4位 | フィリア | へぇ、元マシーナだったんだ、へぇ |
5位 | シズナ | 天ツ風、思い出すわぁ |
ランキング外キャラ紹介
ラディウス | カオスルートでは春日 |
レビュー |
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ナインテイルの3DダンジョンRPG 前作「遠望のフェルシス」から数年後の別大陸が舞台の物語。前作登場キャラも数名、立ち絵無しの会話だけで登場。 「さぁ、全てを超えて行こお〜」から「深淵に眠る永劫の闇を愛が切り裂く〜」へ。 プレイする前は「新大陸の未開の地に乗り込んで秘宝を探すんだ、うぇ〜い」と勝手に妄想を膨らませていた自分ですが、いざプレイしてみると「未開の地などなく、お使いをしながらお金を貯めて妹の病気を治すんだ。秘宝も見つけたら治療費として換金しよう」という冒険モノを語ったお小遣い稼ぎの茶番が続く。そして茶番の極めつけはチャールズ(グニタヘイズ(笑))の「竜秘玉は既に我々が回収していて、その加工を行うために君たちを利用させてもらった(キリッ)」。強大な相手の手の上で踊らされていた感を出したいのでしょうが主人公達があまり市長と接触していないので「で?市長って最初から怪しかったけど重要人物だったの?」程度の驚き。 最初から怪しい市長がそのままラスボスという何とも残念なシナリオでした。(ドクトル、お前の処遇は後だ。とりあえず水槽に浮かんでろ)。SFの要素を入れてほしかった。 シナリオ的には明らかにフェルシスより劣ります。フェルシスは前半「蟻」後半「威竜」でメリハリのあるシナリオでしたが今作は前半「お使い」後半「ドゥルガー狩り」で前半が無きに等しい。また、シナリオの展開についても用語辞典に胡坐をかいてしまったのか「とりあえず難しい単語、登場人物に言わせておくから理解したかったら用語辞典見てね」という雰囲気がプンプンします。 主人公が記憶喪失なので何を言っても言葉が軽い。そして頼れる兄貴ファルコがいることによってそれが加速し主人公が主人公していない。最後の方もガイストの方が主人公より良い味出してる。 物語のキーアイテムである竜秘玉が1回のクエストで簡単に手に入るので拍子抜けだし、設定上のような秘宝という感じが出ていない。もっと苦労して竜秘玉を入手させるべきだった。 最終戦闘も「皆の力をオラに分けてくれ」的な空気だけで国家の軍事力に匹敵するはずのドゥルガーを倒してしまっているのが納得いかなかった。そして大陸竜に関してはもう竜ですらなくただの秘石を切り取って、はい終了。不完全燃焼感が半端無い。むしろカオスTRUEルートの方が正史に相応しい最後の展開だったと思う。あと、原初の竜の呪いは「下等」の一言で表現できるほど緩い(笑) シナリオのテーマは家族なんだろうけど「家族」という割には互いに秘密にしている事が多く、ちゃんと家族をしていたのはファルコだけだったような気がする。特にエレン、お前の物事の2択ゲームに付き合わされた時間は全くの無駄だったぞ。登場人物の名前に意味を持たせてもライターの自己満足だということを認識してほしい。 ゲーム部分はフェルシスからブラッシュアップされていて、なかなかの良作。 ゲーム部分の出来が良いだけにシナリオの残念さが目立つ。冒険を謳うのであれば「未開への挑戦」のようなワクワクする要素が必要だが今作にはそれが決定的に欠如している。ユーザーが求めた「未知への挑戦」に対して開発側が提供したのは「新大陸都市での、お使い日常と最近になって新たに発生している未知のモンスター(ヴァナラ)騒動」だったが未知のモンスターではワクワクするはずが無いのは自明。問題に対する「対処」ではなく新たな「発見」を提供するべきだった。 ライターがあまりにもテーマである「家族」を意識しすぎたからかもしれないが「家族」という言葉が作中で滑稽なものになっている。そもそも本当の「家族」であれば敢えて「自分たちは家族だ」とは言わない。何も言わなくてもそこに絆があれば家族なのであり、「家族のために〜」というような発言・主張が散見される今作はシナリオ的には失敗している。家族をテーマにしたかったのであれば主人公の記憶喪失をもっと早い段階で解消させて自分の過去と真正面から対峙させるべきだった。主人公の記憶が戻って戦闘に復帰するシーンは起承転結の起と結を強引に結んで「俺は過去を乗り越えたぜ」と形だけ言わせてみたようなもの。何より主人公が大事な場面(過去と現在)で必ず記憶喪失になるというヘタレっぷりを見せるので、これでは燃え展開には繋がらない。 フィリアが「守る」を連呼して必要以上に自己犠牲を行っているのも見ていて苦痛だった。 ライターは難解な設定や言葉遊びではなく、起承転結と登場人物の心の動き・成長をどう表現するかを考えるべきだと思う。 |
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最後に一言 | 悪いことは言わない、カードバトルに原点回帰しなさい |